黒ずんだ歯茎と歯の黄ばみ、黒ずみ、歯の変色

白い歯や歯並びと同様、美しいピンク色の歯茎は、口元の清潔感にとって欠くことのできないものです。

 

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黒ずんだ歯茎

歯茎が美しくない原因、要因にもいくつかのものが考えられます。ここでは、具体的にいくつかの例をあげて解説します。
歯科用レーザーの進歩により 歯茎の問題のほとんどが、このレーザーで解消出来ます。
 
茶褐色の、いわゆる黒ずんだ歯茎は、大部分がメラニン色素の沈着によるものです。
メラニンの沈着の度合いは、生来の個人差はありますが、口腔清掃が不良だったり、喫煙癖などで助長されるともいわれてます。
歯茎のメラニンの除去は、以前は薬剤を使った方法が一般的でしたが、近年では歯科用レーザーでメラニンを除去し、美しいピンク色の歯茎を再現出来るようになりました。
 
ほとんどが1回の治療で済みますが、メラニン沈着の度合いが大きい場合には2~3回に分けて治療することもあります。
また、メラニンは時間の経過とともに少しずつ沈着してくるので、定期的に除去する必要があるようです。

 
 

歯の黄ばみ、黒ずみ、前歯の部分変色

歯の黄ばみ、黒ずみ

歯の黄ばみ・黒ずみステインやタバコのヤニなどの外来色素の付着は、審美歯科での歯のクリーニングでほぼ本来の状態に戻ります。クリーニングは数ヶ月に一度くらいの頻度で審美歯科を受診するのが理想的といえます。

 
また、歯は加齢とともに黄ばんできて色が濃くなるのが一般的ですが、この加齢による色調の変化には、比較的ブリーチング(歯の漂白)の効果が大きいとされています。
しかし、『白い歯』にしたい程度によっては、他の効果的な治療法が必要となることも少なくありません。 
 
他の、歯質自体の変色や着色については 以下の症例で解説します。

 

前歯の部分変色

前歯の一部だけ色が変わる状況としては、むし歯の部分が その部分だけ変色した場合、むし歯の治療でつめてあった材料が変色した場合などが考えられます。
 
A.むし歯
隣接部(歯と歯が接する部分)のむし歯で、歯の神経が正常であれば、悪い部分を削除して歯と同じ色の材料で充填します。
まれに歯の表面にむし歯をつくることもあります(ブラッシングのしかたが良くなかったり、口呼吸癖のある場合など)。
この場合も一般的に充填治療で対応しますが、いずれにしても充填材自体が少しずつ変色すること、気密性に劣るため、二次カリエス(歯と充填材との間にむし歯が出来ること)になりやすいことなど、問題がのこります。
 
B.充填物の変色
つめてあった材料の変色や二次カリエスは、歯の神経などに異常がなければ、再度、充填治療をやりなおすことでも対応できます。
しかし、充填材料にその物性自体の限界があるので、より審美性を高めるためにはラミネートベニアなど、他の治療法で対応したほうがいいでしょう。

 
 

特定の歯の変色

特定の1歯や2歯の変色として考えられるのは、
 
Ⅰ.むし歯の治療で歯の神経を取ってしまって数年経過した場合
一般的に『歯の神経』といわれているのは、厳密には歯髄といって、神経だけでなく、血管も含まれていて歯に栄養を供給しています。
この歯髄がなくなると、枯れ木同然になり、その結果だんだん変色してくるのです。

 
Ⅱ.打撲などで歯髄が切断したり、強度の刺激によって 歯髄が壊死してⅠと同じ経過を辿った場合。
Ⅲ.充填物や補綴物の変色。
それぞれへの対応治療として、Ⅲについては、充填物の場合、そのリメイクやラミネートベニア、歯冠修復など、その変色やむし歯の状況によって治療法が決まります。
補綴物の場合はそのリメイク(歯冠修復)で対応するのがふつうです。
 
Ⅰ、Ⅱについては、まず一番大切なことは、痛みなどの症状がなくても歯髄歯周組織の細菌感染の有無を確認し、感染があればそれに対する治療をしたうえでホワイトニングに着手するのは当然です。
ホワイトニング法としては、ラミネートベニア法でも対応出来ますが、前述したように歯髄からの栄養供給が断たれていて、歯質がだんだん脆くなるので出来れば歯冠修復法で対応するのが良いと思われます。

 
 


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