歯並びについて
歯並びが悪いと見かけが悪いだけでなく、咀嚼効率も低下して全身の健康にも悪影響を与え 清掃もしにくくなり歯周病の進行も早めるなど そのデメリットは数え切れません。
歯並びを整える方法として矯正装置を装着して行う歯列矯正がありますが、数年(矯正の度合い、年齢などにもよりますが)の間装置を着けないといけない、あともどりの心配がある、一本一本の歯が美しくなるわけではないなどの問題点もあります。
この章では、もっと短期間で白く美しい歯、歯並び、口元を実現したいという要望にたいしての審美歯科治療について具体的症例をあげて解説します。
INDEX
乱ぐい歯
多くの場合、歯のサイズに比べ顎の骨が小さいことが原因です。
歯が前後にたがいちがいに萌えていたり、本来の位置からずれていたりします。
こういうケースは歯茎の位置やかたちも良くないことが多いので、その場合には歯茎の形態修正も同時に行います。
軽度の症例では、ラミネートベニアで対応することもありますが、ほとんどが歯冠修復法で治療します。重症で広範囲に及ぶケースでは、抜歯が必要なこともあります。
治療に要する期間は乱ぐい歯の程度にもよりますが、1~2ヶ月程度でしょう。
やえ歯
犬歯がその萌出場所が狭いことで、外側に出て高い位置(下では低い位置)にある状態です。
周囲の歯を含めて歯冠修復法で全体的なバランスを整えます。
重度なケースでは抜歯することもありますが、犬歯は前歯のなかで最も大きくてしっかりした歯で上下の歯列の相対的な関係にも重要な役割をする歯ですから、出来れば抜かないでおきたいものです。
《治療期間:1~2ヶ月程》
出っ歯
いわゆる『出っ歯』には、上下の歯の相対的位置関係で上の歯がでている状況、上下とも前に出ている状況と、いくつかのパターンがありますが、数本の歯について、歯冠修復法で対応することが多いようです。
歯の方向を土台から変えることでバランスをとり、自然な歯並びに整えます。
上の歯列を整える際に噛みあわせの関係上、下の歯を数本治療する必要がでてくることもあります。また、歯茎の骨自体から極端に前にでているような症例では、顎切除術といわれる外科的処置が必要となることもあります。
受け口
下の歯が、上の歯より前方に出ているケースです。
上下の歯列や顎の相対的な関係による場合と、上(下)の歯列や顎が、正常なサイズよりも小さい(大きい)絶対的なサイズの問題である場合とがあります。
サイズが極端に大きい(小さい)場合には、顎矯正や顎骨の外科的処置が必要となる場合もありますが、相対的な関係によるいわゆる受け口で、下の歯列や顎のサイズや位置が正常であるケースでは、ラミネートベニア法や歯冠修復法で対応出来る場合もあります。
二番目の前歯が内側に入ってる
二番目の前歯が内側に入ってる
上の二番目の歯(側切歯)が内側にあって、下の歯とロックしていることもしばしばあります。
重度の場合は抜歯が必要なこともありますが、歯茎の整形も含めた審美治療でかなり改善出来ます。ロックしている状況では、下の歯の治療も必要となることもあります。
歯のサイズが大きい(小さい)
特定の歯のサイズが大きくてバランスがとれてないケース、とくに上の真ん中の2本(中切歯)が大きいと目立って審美性を損ないます。 このようなケースでは歯冠修復法でサイズを小さくして全体のバランスを整えることができます。
また 「歯のサイズが小さいケース」これは矮小歯といって、上の2番目の歯に発現しやすく、ほとんどの場合ラミネートベニア法で解消できますし、少しだけ削ることでの歯冠修復も可能です。
芸能人みたいな歯並びにしたい
『歌手の~みたいな白い歯にしたい』 『タレントの~みたいに歯並びを綺麗にしたい』などの希望、願望を抱いて審美歯科を訪れる人が増えているようです。
歌手やタレントの芸能界の人たちも、その大半が歯を白くしたり、歯並びを整えたり、なんらかの審美歯科治療を経験しているようです。
むしろ何も手を加えていない天然の歯の持ち主のほうが少ないといっても過言ではないでしょう。
現実、その完成度もさまざまなようですが。
審美歯科治療の治療後の状態についての自分の希望を、具体的に芸能人の写真などを示して審美歯科医に伝えるのもひとつの良い方法といえます。
熟練した審美歯科医なら、それをもとに現実的にどこまで可能なのか、口の形態やサイズの点から、どの部分がどのように違いがでるのか、そしてそれが本当に本人にマッチするのか、など詳しく説明してくれることでしょう。