歯のすきまについて

歯と歯の間の’すきま‘の原因としておもに考えられるのは

  • 先天的に歯の数が少ない(小臼歯や下の前歯など)場合。
  • 歯のサイズに対して、顎のサイズが大きい場合。
  • むし歯や歯槽膿漏で歯を無くし、その部分だけでなく 周囲の歯列にも影響がでた場合。
  • 上唇小帯(上の唇と歯茎をつなぐ線維状のもの)の肥厚によって上の中央の2本の前歯の間に’すきま’が出来る場合。
    (これは西欧人に多く、日本人には比較的少ないのですが、小帯の肥厚が著しいときは 審美治療の前に上唇小帯切除の手術が必要なこともあります。)

などがあります。

 

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数ミリ程度のすきま

歯と歯の間の数ミリ程度の小さなすきまは、ラミネートベニア法で自然な感じにふさぐことができます。
そのすきまが数本の歯と歯の間に存在しても可能です。
 
また一箇所のすきまが3~4ミリほどあって2本の歯にラミネートを貼るのでは歯のサイズが大きくなりすぎる場合には、その両隣りの歯を含めることでバランスをとることが出来ます。
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これもかなり、審美歯科医のセンスと技術が要求されるケースで、美的センスと豊富な症例数をもつ審美歯科医に受診することが大切だといえるでしょう。
また、歯と歯のすきまを歯科用レジンで埋めてあるのを時折見かけますが、取れやすかったり、変色したりであくまで便宜的な処置といえます。 

 
 

一歯分かそれ以上の『すきま』

歯を失った結果として出来たすきまは、歯冠修復法の分野の治療法で、両側の歯とブリッジとして繋ぐことで解消出来ます。
歯を失ったわけではないのに、かなり大きなすきまがある場合にもブリッジで対応出来ますが、治療後は本来の歯の数より多くなるわけですから見た目が不自然にならないことが重要です。
 
数箇所に大小さまざまな『すきま』が存在する場合などは、歯冠修復法とラミネートベニア法の併用で対応することも出来ます。これらも後述の歯並び修正同様、審美歯科医のセンスと技術に負うところが大です。

 
 

真ん中の前歯のすきま

上の真ん中の2本の歯(中切歯)の間にすきまがあるケース(これは西欧人に多く、日本人には比較的少ないのですが・・・)で、数ミリのすきまであれば、ラミネートベニア法で解消出来ますが、まれに、唇と歯茎をつなぐ組織(上唇小帯)の発達が過剰ですきまができている場合があります。
 
そのままで審美性の改善が不可能な場合には、前処置として手術(上唇小帯切除術)をして、ラミネートベニア法や歯冠修復法で対応します。
これらすきまの解消については 周囲の歯とのサイズのバランスの問題もあるので、両隣りの歯も含めてバランスをとる必要があるケースもあります。
これも審美歯科医のセンスとテクニックに負うところが大と言えるでしょう。

 
 

左右にずれている

これは、前述のいろんな要因が複合しているケースがほとんどで、歯茎のかたち、位置の異常も含まれます。
こういった複雑なケースでは特に、審美性だけでなく機能性の改善も必要となります。
 
治療法も使う材料も、その症例や部位によって使い分けますが治療が広範囲に及ぶことが多いので、かなり高度のセンスと技術が審美歯科医に要求されることになります。

 
 


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