歯のしま模様と歯の表面の白い斑点

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歯のしま模様

歯の表面にしま模様を呈するものとして、Ⅰ.エナメル質の形成不全、形成異常、石灰化不全など歯の発育・成長過程で種々の原因(母親が受けた打撲などの外的・物理的要因など)のため、一定期間エナメル質の形成や石灰化が不十分となり、他の部分との色調や形態の違いがしま模様となること。
 
Ⅱ.乳幼児期に服用した薬剤(テトラサイクリン系の抗生物質など)の影響で歯の象牙質に発現した着色が歯の石灰化の時期との関係でしま模様を呈したもの。
などがあります。
 
これらの症例には、ブリーチングで対応できることもありますが、多くの場合、ブリーチングでは脱色される度合いが石灰化の程度により異なるので、結果的にしま模様が より目だってしまう可能性があります。
できれば、ラミネートベニア法などで治療するのが美しくなります。

 
 

歯の表面の白い斑点

歯の表面に白い斑点(まれに縞状)が浮き出ていることがありますが、これは エナメル質の石灰化不全やフッ素沈着症(歯の発育・形成期に飲料水などから過剰のフッ素が摂取されることでエナメル質に変色がおこる)といわれるものなどが考えられます。
 
これらの白い斑点は、黄色~褐色へと変色することもあります。斑点の部分を削って歯科用レジン(合成樹脂)で埋めてあるのを時折見かけますが、前述したように充填材の変色や二次カリエスの問題があり、適切に審美性を獲得するには、やはり、ラミネートベニア法が最適な治療法といえるでしょう。

 
 

多数の歯の色が悪い、金属のつめもの

多数の歯の色が悪い

歯列の大部分や歯列全体にわたって、歯の色が悪い場合は、乳幼児期に服用した薬剤(テトラサイクリン系の抗生剤など)の原因による象牙質、エナメル質などの変質・変色や、前述したエナメル質形成不全症、フッ素沈着症などが考えられます。

 
テトラサイクリンによる変色は歯列の多数の歯に発現し、黄褐色~灰色~黒紫色で横方向の帯状、縞状を呈することもあります。このような変色歯は、ブリーチングではなかなか思うような成果は期待できない場合が多く、やはりラミネートベニア法などで対応するのが有効です。

 

金属のつめものが気になる

小臼歯や、ときには大臼歯でも、会話中や笑ったとき、金属のつめものやかぶせものが目立って 笑顔に悪影響を与えることが少なくありません。
 
これらの『つめもの』や『かぶせもの』も、ポーセレン、ハイブリッドセラミック、硬質レジンなどの材料でリメイクすることで歯質と同じような色にすることが出来ます。

 
 


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